愛犬が顔をペロッとしてくれたりすると嬉しい反面、お口の臭いが気になることありますよね?口臭は単に口からの臭いではなく、時には病気の予兆である場合もありますので、しっかり確認しておく必要があります。口臭は飼い主が引き起こしている可能性もありますので、口臭ケアについてもご紹介いたします。
◆口臭の原因
①口腔内の乾燥
口の中は通常は唾液で潤っていますが、口腔内の水分不足により唾液が粘っこく凝縮されて口臭の原因となります。水を飲む量が少なかったり、鼻づまりなどで口を開けておく時間が長いと、口の中が乾燥して唾液が凝縮されて「生臭い」と言った臭いが発生してしまいます。夏場だと暑さで、ハアハアと口を開けて呼吸することで口の中が乾きやすくなるので、夏場の口臭が気になる愛犬には水分が足りているか確認すると防げることができます。
②歯周病・口腔疾患
口臭原因として一番多いのは歯周病です。歯周病は歯肉炎とは違い、歯や歯の周囲にある靭帯や歯を支える骨にまで炎症を起こす場合があります。
犬は歯垢が歯石に変わるスピードが人間より早く、また歯石には歯垢が付着しやすく悪循環となってしまいます。歯周病では歯垢や歯石からの臭い、炎症から生じる膿が腐敗臭のような口臭を発生させる原因になることがあります。
口腔疾患として、口腔内腫瘍という症状があります。悪性腫瘍では口腔粘膜や歯肉だけでなく、骨組織を激しく破壊させるため、歯周病同様に腐敗臭が発生することがあります。口腔内腫瘍の場合、口臭だけが発生することはまれで、口周りの違和感や痛みによる食欲低下や食べこぼしなどの症状が先行して現れますので注意して見ておくようにしましょう。
③内臓疾患
・すっぱい臭い
胃腸の不調がある場合があります。胃炎を患っている場合は胃酸の分泌が過多になることで、嘔吐したり胃酸が胃酸がこみ上げてくることで、すっぱい臭いが感じられます
・アンモニア臭
腎臓や肝臓が正常に働いてないことで、本来は体外に排泄される物質が体内に溜まり、アンモニア臭や独特な臭いがすることがあります。
・便の臭いがある場合
口臭に便の臭いがある場合は、口腔内の問題やひどい便秘などが影響していることもありますが、腸のねじれや腸閉塞などの重篤な症状を起こしてしまっている恐れがあります。この場合は口臭以外に、ぐったり元気がなかったり生命に関わりますので、すぐに病院で診てもらうようにしてください。
④ペットフードの劣化
ペットフードは空気に触れることで酸化します。保存に強いドライフードでも含まれている脂質が酸化し劣化していきます。劣化したフードを食べ、食べかすがいつもと違う口臭に感じ取れる場合もあります。腐敗したフードや酸化した脂質を含むフードは、下痢・嘔吐・腹痛の原因にもなることがありますので、空気に触れないよう保存するようにしてください。
また、いつものフードが安価で販売されている場合、仕入れ先が明確で保管方法も分かれば問題ありませんが、海外から大量仕入れ・屋外設置のコンテナで、長期間にわたり高温保管されていたりすると、未開封でも劣化していることがありますので注意しましょう。
◆口臭ケアについて
①自宅での歯磨き習慣
食べかすを口の中に残すと歯垢が付き、歯石に変わっていきます。効果的なことは毎日の歯磨きです。kotaroも小さな時は苦手で歯磨きするにも大変でしたが、今では歯磨きする?と言えばお座りして待つまでになりました。歯磨きが好きになる一つとしてペーストがあります。安心・安全で愛犬が好みのペーストを見つけてあげてください。
ちなみにkotaroはこちらのデンタルジェルを使い歯磨きが好きになりました。これは本当にお薦めです。
・LION デンタルジェル(グリーンアップルフレーバー)
LION PETKISS ベッツドクタースペック デンタルジェルグリーンアップルフレーバー(40g)【ライオン商事】
②ドッグフードやサプリメントでのケア
ドッグフードはウェットタイプよりもドライタイプのものの方が歯垢になりにくいとされているようです。ドライタイプのフードでは、歯垢になりにくい形状・大きさ・素材などが工夫されていたりなど、食べるだけで歯磨き効果が高いものもあるので、掛かりつけの獣医師に相談してみてください。
最近ではスプレータイプの口臭ケア商品や、普段飲む水に混ぜるタイプの物もあります。
・Pet Cool ブレスケア(写真中央)
kotaroの口に直接スプレーするとクチャクチャしますが嫌いにはならないです。歯ブラシに噴きつけてブラッシングでもOKです。
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③歯磨き以外でのデンタルケア
歯ブラシが嫌いな愛犬もいるかと思います。小さな頃から習慣付けることが重要ですが、口元を触られても嫌がらないように練習するために、歯磨きシートで前歯から始めたりして慣らしていくとよいでしょう。またデンタルケア効果のある玩具や、歯磨きガムなどを与えることでも一定の効果がありますので、誤飲やカロリーオーバーにならないよう注意しながら色々と試してみては如何でしょうか。
目に入れても痛くない愛犬でも、口臭はと言うとやはり気になってしまいますよね。口臭が気になる場合、いつからか?口臭のタイプはどのタイプか?など重大な病気の可能性もゼロではありませんので、上記に書いた内容などで確認するようにしましょう。
口臭の大半が歯周病と言われてますが、人間と同じく大切な歯が密接しています。愛犬は自分で食べ物を選ぶことも出来ませんし、歯磨きをすることもできません。愛犬が長生きし大切な歯をいつまでも残せるように、飼い主の責任としてデンタルケアをしっかり行うようにしてくださいね。
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