いつも読んでいただきありがとうございます。
前の記事でも少し触れましたが、愛犬の感染予防の一つに混合ワクチンがあります。愛犬も飼い主同様に、様々な感染症予防のために必要となります。何もないと効果があるのか?と思ってしまいますが、何もないのが一番です。
❑ワクチンの種類について
犬のワクチンは大きく分けて2種類あります。
先日のブログにも書きましたが、接種が義務付けられている「狂犬病予防接種」と、飼い主が任意で行う「感染症予防接種」があります。
予防接種は、愛犬を感染症から守るだけでなく、犬から犬への感染や、犬から人に感染する人獣共通感染症を防ぐ役割もあります。
またペットサロンやペットホテル・ドッグランなど、複数の愛犬が集まるような施設を利用する場合、ワクチン接種を行っていないと利用できない場合もあります。
ホームページのある施設だと、証明書の提示義務などの記載がありますので、お出かけ前に調べておきましょう♬
❑混合ワクチンで予防できる感染症
任意で受ける感染症予防接種は、一般的には混合ワクチンです。混合ワクチンは組み合わせによっては2種混合から11種混合まであり、複数の感染症に効果的なワクチンを組み合わせて一度に接種します。
致死率の高い感染症を予防するために、全ての愛犬に接種するよう勧告されているワクチンを「コアワクチン」、育成環境によって接種を推奨されているワクチンを「ノンコアワクチン」と分類されています。
病名/種類 | 2種 | 3種 | 4種 | 5種 | 6種 | 7種 | 8種 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コアワクチン | 犬ジステンバー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
犬伝染性肝炎 | ー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
犬アデノウィルス2型 | ー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
犬パルボウイルス | 〇 | ー | ー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ノンコアワクチン |
犬パラインフルンザ | ー | ー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
犬コロナウイルス | ー | ー | ー | ー | 〇 | ー | 〇 | |
犬レプストピラ (イクテモヘモラジー) |
ー | ー | ー | ー | ー | 〇 | 〇 | |
犬レプストピラ (カニクーラー) |
ー | ー | ー | ー | ー | 〇 | 〇 |
❑混合ワクチンの費用
ワクチンの費用は動物病院によって異なりますが、一般的には以下の価格帯です。
〇2種~3種:3,000円~5,000円程度
〇4種~6種:5,000円~8,000円程度
〇7種~8種:6,000円~10,000円程度
飼育環境や、普段、愛犬と出かける場所などによって、どの種類のワクチンを接種するかが決まりますので、一概に多ければ良いと言うわけではありません。住んでいる地域で流行している感染症情報を獣医に相談した上で接種するとよいでしょう。
またマンションで愛犬と暮らしている場合には、管理組合や管理会社から指定されている場合もありますので、事前に確認しておいてください。
❑ワクチン当日の注意点
混合ワクチンを接種する当日は、愛犬が元気であることを必ず確認しておきましょう。ワクチンの予約をしていたとしても、普段と様子が違う場合や、体調が悪い状況であれば日程を変更することが賢明です。
接種した日は、散歩は極力避け安静に過ごすようにしてください。また接種直後30分は良く様子を見てあげてください。副作用がある場合は、顔が腫れたり元気がなかったりします。副作用反応や様子がおかしい場合にはすぐ獣医に診てもらうようにしてください。
そのためには午後の診断がある午前中にワクチン接種することをお薦めです。
◆ワクチン接種頻度について
ワクチンは愛犬を伝染病から守るためにとても重要です。
外出や他のワンちゃんと触れ合う場合には効果的となり、基本的には1年に1回の接種とされてます。しかし、SNS等で副作用での悲劇の情報を見たことがある方も多く、やはり接種には不安はつきものです。
近年の研究では接種したワクチンが、愛犬の体質によっては効果が1年続かない場合もあったり、一方で3年以上免疫が続くケースが多いことも報告されているようです。
そのような場合、抗体が残っている状況で1年が経ち、またワクチン接種すると過剰接種となり副作用のリスクを上げることになってしまいます。
ワクチンを接種するタイミングを知りたい場合には、「抗体検査」があります。
抗体検査を行うことで、現在の免疫力を知ることができ、どのワクチンを接種したらいいかの判断材料となります。毎年のワクチン接種に不安を感じている方や、疾患のある愛犬の場合には抗体検査をひとつの判断材料として、安心して接種できることを確認してもいいかなと思います。
抗体検査結果によりその年のワクチン接種を見送った場合には、ドッグランやペットホテルで提示を求められるワクチン証明書がありません。その場合には抗体検査の証明書はもらうことが可能と思いますので、事前にいつも行くドッグラン・ペットホテルなどに抗体検査証明でも問題ないかを確認しておくとよいでしょう。
普段、何気なく毎年接種している混合ワクチンですが、愛犬を守るためにとても重要ですが、やはりリスクもあり接種当日は不安でいっぱいになります。
今回、抗体検査についても触れましたが、やはり愛犬にとって一番のベストが何か?を獣医と相談した上で決めることが可愛いわが子への愛情ではないでしょうか。
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