術後(抜糸後)の状況
❑膝蓋骨脱臼と診断された日
パテラと診断されたのは1歳の時で、普段の何気ない生活の中で時々後ろ足を気にしているときがあり、病院に行って触診してもらった時にグレード1でした。
その時は先生から現在は様子見で大丈夫とのことで、関節ケアとして病院で頂いたサプリメントなどで改善することを祈ってました。前のブログにも書いてますが琥太郎の誕生月には毎年、健康診断を行っており、追加で膝のレントゲン検査で関節炎や骨格の状況を確認してました。
❑パテラと診断されてからの対応について(保存的治療)
〇スリップ防止
家の中では部分的に後ろ足が滑らないようにフローリングにカーペットを敷いてましたが、琥太郎の行動範囲全てにカーペットを貼りました。
フローリングで走った時に滑ることが膝に負担が掛かるため万全の対策を行いました。スリップ防止用のフローリングワックスも検討しましたが、オフィスで利用するタイルカーペットを譲って頂いたことでカーペットを選択しました。廊下にはホームセンターなどで販売している安易にカットできるカーペットを敷いてます。
(実際に敷いているタイルカーペット・マット)
東リ タイルカーペット GA-100 GA-100S 50cm*50cm 20枚入り 【防炎・防汚・制電加工付き】 (GA196)
値段は高いですが、防炎・防汚・制電加工で安心。スリップも一切ありませんでした。一度貼ると数年は交換不要なのである意味コスパ的にもいいかもです。
【日本製 撥水 消臭 洗える】サンコー ずれない ジョイントマット 30×30cm ベージュセット 8枚フラットタイプ おくだけ吸着 タイルマット KD-34
こちらは廊下や狭いところに敷いてます。汚れても洗えてコスパも最高です♪
〇飛びつき防止
嬉しい時の飛びつきやちんちんポーズをしようとした時は、飼い主がしゃがみ込んで膝の負担を減らすようにしました。あとテンションが上がった時には、くるっと勢いよく方向転換する行動もよく見受けられますがこれも膝への負担が大きいため、止めさせたほうがいいでしょう。
〇体重管理
太り過ぎは膝への負担も大きくなります。琥太郎は過去ポッチャリさんで最高体重が7.2kgありました。ダイエットは術後に本格的に行い、現在では5.7kgまで減量しました。前のブログにも書きましたが摂取カロリーと必要カロリーのバランスが重要となりますので、ダイエットの時は獣医に相談した上で、摂取カロリーを決めるようにしてください。インターネットやフードに記載している計算表では、必要カロリーより多く与えている場合があります。
※運動量によっても変動しますので、必ず掛かりつけの病院で相談してください。
先日のブログでも書きましたが、根本的治療は外科的治療しかありません。但しグレードが低い時の経過観察時や、手術が出来ない状況時には良いと思います。
琥太郎もグレード1の時は病院でのサプリメントや、ペットショップで販売されていたグルコサミンサプリなどで膝ケアを行っておりました。
とあるペットショップで、グルコサミンのおやつを数ヵ月与え続けた結果、グレード3からグレード1になったと紹介されたのを見かけ、定期的に琥太郎にも与えましたが残念ながら効果がありませんでした。
犬種や個体差で効果は変わるのは当然あることで、本当にこれで効果があった愛犬がいればそれはとてもハッピーなことだと思いますし、今すぐしてあげられることで、良くなると信じて与えたい飼い主の気持ちもあるかと思いますので紹介しておきます。
(関節に効果があるとされるおやつ)
be-NatuRal ビィナチュラル ビィ・プラス グルコリッチ 粒タイプ 75g おやつ サプリメント 投薬補助
とあるペットショップでグレード3が1になったと紹介されてました。アレルゲンとなるタンパク源を使用しておらず安心。今でも琥太郎もおやつとして食べてますが大好物です♪
こちらも琥太郎kotaroが今でも食べているおやつです。栄養成分であるグルコサミン・コンドロイチンは炎症を減らし、関節の軟骨に栄養を供給して弾力を増やしてくれます♪
❑手術への決断
手術に踏み切ったキッカケは、昨年の健康診断(2歳)の時でした。琥太郎は普段の生活でも何の症状も出ていませんでしたがグレード3と診断され、まだまだ長い犬生を考慮し、少しでも早めに処置しておいた方がいいと家族としての判断です。全身麻酔のリスクや、手術しても再発し再手術が多いなどと聞き悩みましたが、先生を信じてお願いしました。
◆手術前に行うこと
〇トリミング
手術後はしばらくトリミングに行けませんので、手術前にきれいにしておくことをお薦めします。シャンプー時に滑ったりしてしまうことで膝への負担を考慮すると、手術後、約2ヵ月程度はトリミングを控えておいた方がいいでしょう。
〇部屋のレイアウト変更(環境改善)
手術が終わってからは1週間程度の入院がありますので、その期間にレイアウト変更を行っても大丈夫です。術後は膝に負担を掛けない生活がマストとなります。
愛犬専用の部屋がある場合は問題ありませんが、普段、飼い主と同じ場所で生活している愛犬なら、ソファなど駆け上がるものがあると膝の負担となってしまいますので移動しておくことをお薦めします。当然、ちんちんポーズや飛びつきも絶対NGです。
我が家は普段、リビングで琥太郎と一緒に生活しているため、ソファやオットマンなど全て別部屋に移動し物がない状態にして生活しました。
〇お参り
初めての愛犬で初めての大きな手術。親バカかもですが、手術前日にペット神社に行きお参りとお守りを授かってきました。
❑手術当日
手術前の検査、麻酔を行いますので前夜(22時前後)から絶食となります。病院にもよりますが、手術当日は午前中に愛犬を預け、午後から手術、夕方には面会が出来ます。病院に連れて行くときには入院期間中のご飯を準備して持参してくださいね。
術後の面会ですが、飼い主に会うと喜んで立ってしまうと膝に負担が掛かるのでカメラで映像を見るWEB面会の病院が多いですし、その方をお薦めします。
飼い主も心配で会いたい気持ちも理解出来ますが、会ってしまうと、一緒に帰りたいと言う愛犬の気持ちも高くなりますので、愛犬のためを思ってグッと我慢しましょう。私は退院までの期間、毎日WEB面会に行き、先生からご飯は完食ですし昼間は楽しそうですよと言う言葉を聞き安心感を得てました。
術後は2~3日でギプスが取れ、その後は病院でのリハビリとなります。
(WEB面談の様子)
❑退院後
退院後は先にも書きましたが、膝へ負担を掛けないことが重要となります。
帰宅後は入院での疲れと帰宅した安心感で数日間はグッスリ寝るばっかりになると思いますが、すぐに元気に走り出したりしますので注意しましょう。当然、手術した傷口を舐めないようにエリザベスカラーを付けないといけませんので、抜糸までの約1週間~10日間は我慢の時間となります。琥太郎は6月の暑い時の手術でしたので、病院でもらったエリザベスカラーではなく通気性の良いメッシュで軽いものを付けてあげました。
(琥太郎愛用エリザベスカラー)
暑い季節にはもってこいのエリザベスカラー。通気もよく蒸れずに快適です。またボタンで取付簡単♪
琥太郎は両足の手術を行ったのですが、術後の完治までに時間を要し、左足は再手術が必要かもと言われておりましたが、現在は階段などの駆け上がりは控えておくようにと先生から言われておりますが、それ以外は制限なく生活できるまで回復しております。
大変な手術を終えて、約1週間の入院生活で家族と会えなかった愛犬のことを考えると、我が家に帰って来た時はいつも以上に思いっきり甘やかせてあげて、いつもの大好きなおやつなどを準備して迎えてあげてくださいね。
膝蓋骨脱臼と診断されてから、手術を行うのかどうかの最終判断は飼い主です。グレードや症状、年齢、健康状態など様々な要因で手術をするタイミングが変わってきます。とても難しい判断と思いますがしっかりと先生と相談した上で、愛犬が健康で楽しく・長く生きていくためのベストタイミングを判断してあげてください。
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