コタブログ

初めての愛犬・琥太郎との生活ブログです。

~膝蓋骨脱臼(パテラ)手術について①~

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術後(抜糸後)の状況

◆膝蓋骨脱臼とは?

愛犬の関節疾患で非常によく見られるものとして「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)、通称「パテラ」と言われる疾患があります。幼少期から発症する可能性が高く、徐々に進行していき最終的には歩行にまで影響を及ぼす場合があります。

膝蓋骨とは膝のお皿の骨のことで、膝蓋骨は大腿骨(モモの骨)にある滑車溝と言うくぼみにはまっていて、膝関節のなめらかな屈伸運動に役立ってます。

膝蓋骨が滑車溝から外れることを膝蓋骨脱臼と言い、特に内側に外れる膝蓋骨内方脱臼が多く見られます。(簡単に言えば膝のお皿が外れる疾患です)

パテラになりやすい犬種としては、トイ・プードル、チワワ、ポメラニアンマルチーズなど小型犬に症状が多く見られます。 

 

 

◆原因は?

 先天性には成長期に骨や靭帯、筋肉の形成時に異常が生じることで発症します。実際には滑車溝が浅かったり、膝蓋骨に付着している靭帯や大腿四頭筋のバランスの悪さが原因と考えられ、この先天性での発症がほとんどです。一方で後天性とは交通事故や高所からの転落、飛び跳ねなどにより膝に負担がかかることで発症することが原因です。

 

◆症状は?

無症状の状態から歩くことが困難な状態までと幅が広く、一般的にグレードと言う4段階に分類されます。 

●グレード1

膝蓋骨は普段は滑車溝に収まっていますが、手で押すと脱臼し離すと元に戻る状態です。ほとんどが無症状で、まれに外れた際に「キャン」と鳴いて後ろ足を上げたりスキップしたりする症状が出ます。 

●グレード2

 膝蓋骨は普段は滑車溝に収まっていますが、後ろ足を曲げた時に頻繁に脱臼する状態です。後ろ足を曲げ伸ばししたり、手で押さえると元の位置に戻ります。日常生活にはそれほど支障はありませんが、脱臼している時には跛行が見られます。時間の経過とともに、膝の靭帯が伸びたり骨が変形するとグレード3に移行してしまうことがあります。

●グレード3

膝蓋骨は常に脱臼した状態となり、手で押すと一時的に元の位置に戻ります。跛行が顕著になり腰をかがめ、内股で歩くようになることが多く見られます。跛行の程度は軽度であり、全く跛行を示さないこともあります。骨の変形も明らかになってきます。

●グレード4

膝蓋骨は常に脱臼した状態となり、手で押しても整復できません。骨の変形も重度となり、膝の関節を伸ばすことが出来ないので、足を曲げてうずくまるように歩いたり、最小限しか地に足を付けずに歩くようになります。

 


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◆検査方法は?

パテラの検査は特殊な検査は必要なく、触診が一番の検査方法です。検査後にレントゲン検査を行うと骨関節炎や骨格変形の程度の確認が行えます。

 

◆治療方法は?

 グレードが低く症状がない場合や、何らかの要因で手術が出来ない場合は「保存的治療」を行います。サプリメント・鎮痛剤の投与、運動制限、生活環境の改善、体重制限(管理)などで良好にすることが出来ます。ただし、根本的な治療は外科手術しかありません。

グレードが高い場合や歩行の異常や痛みがある場合は、根本的な治療が必要となることから「外科的治療」である外科手術を行います。手術には滑車溝を深くすることで外れなくする滑車造溝術や、パテラに伴いズレた脛骨粗面を正しい位置に移動させる脛骨粗面転位術など、様々な術式があります。症状や犬種、年齢により手術方法が異なるので、掛かりつけの先生としっかり相談した上で決めるようにしてください。


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ここまでは膝蓋骨脱臼(パテラ)とはどんな症状かや、治療方法などについて紹介しました。

kotaroは昨年に両足のパテラ手術を行いました。ちょっとしたことでも通院するようにしているので、その都度、触診してもらいながら症状を確認してもらってましたが、グレード3になった時に手術を決断しました。

愛犬の体にメスを入れることの葛藤や、麻酔リスク・術後の再発など、考えることは沢山ありましたが、結果、手術に踏み切って今は良かったと思えるようになりました。

次回は、パテラと診断されてからの保存的治療方法や、実際の手術時の内容・術後の経過などについて紹介したいと思います。 

 

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