◆去勢についての考え
去勢はしたほうがいいのか?しないほうがいいのか、悩んだ方も多いと思います。
日本では当たり前のように行われている去勢手術。
術後は「おとなしくなる」、「マーキングしなくなる」、「しないと飼うのが大変」や、前立腺の病気予防などのメリットも大きいですが、麻酔リスクや、犬本来の行動がなくなるからしないなど、賛否が分かれています。
去勢手術は飼い主の判断。愛犬への気持ちや考え方は様々なので、必ずしも去勢手術をしないといけないということはなく、メリット・デメリットをしっかり考えた上で判断すればいいと思います。
琥太郎はと言うと、メリット・デメリットを色々調べ悩んだ結果
病気リスクを減らす=長生きしてほしい と言う想いから、去勢手術を行いました。
性格が変わったかと言うと、大きな変化は見られず、家の中ではマーキングはありませんが、散歩の時はいつも決まった場所のみでマーキングをします。
マウンティングは、大きめのクッションや琥太郎用のベットだけにはお気に入りでついついやってしまいますが、私としてはストレスになったり問題行動とも思っていないです。
◆去勢手術のメリット・デメリット
私もそうですが、初めて犬を飼った人にとって、術後の行動も初めて目にすることとなるため、メリット・デメリットの違いはすぐに分らないと思います。
去勢手術は、生後6ヵ月~7ヵ月目で行われる事が多く、それまでに特定の問題行動がある犬なら術後の変化が分かると思いますが、大半は社会化やワクチンプログラムが終わり、これから行動範囲を広くし、楽しい時期となるタイミングでの手術となるからです。
そのため、術後の考え方としては、マーキングやマウンティングなどの問題行動がないのは去勢手術したためと思うしかなく、しつけでもコントロールできるようですが、他のメリットもあるため、一概に言えないですが去勢手術はやって後悔はしてないです。
・去勢手術のメリット
〇病気予防(前立腺腫瘍、前立腺拡大、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫など)
〇満たされない性的欲求からのストレス解放(ストレスが万病の要因)
〇マウンティング・マーキングの抑制・軽減
〇性ホルモンの影響による攻撃性の改善
・デメリット
〇全身麻酔での体調不良
〇性ホルモンの分泌バランスの変化により太りやすくなる
〇繁殖できなくなる。
〇犬本来の行動でなくなる。
◆去勢の手術当日
やはり不安なのは全身麻酔でした。恐らく大半の犬が初めて麻酔するのが、この去勢手術ではないでしょうか。
最近では事前に血液検査やエックス線検査を受けるため、そこまで過敏にならなくていいようですが、やはり心配です。
で、追い打ちをかけられるのが、病院からの手術の同意書へのサインです。
琥太郎が通っている病院の同意書は私見ではありますが、飼い主の不安をあおらないためか、病院側のリスクヘッジとなる内容があまり書かれていませんでした。
通常であれば、想定外の事態の場合は責任を負いかねるとか、病院の逃げ文句が事細かに書かれていて、飼い主は納得できなく手術するために仕方なくサインしていることが多いですが、この病院は不慮のトラブルなどの場合、飼い主と連絡が取れない場合は、当院の判断で最善を尽くし処置することの承諾を得る内容がメインとなっていました。
こう言ったところも、良い病院の判断材料になるのではないでしょうか。
前日の夜9時からの絶食(水のみ)で、当日の午前中の通常診察のタイミングで預け、午後から手術。
※この病院は午前と夕方からが診察、午後の休診時に手術などを行っています。
夕方の診察時間に電話連絡があり、迎えに行くと、エリザベスカラーを付けているが、元気な琥太郎と対面できました。
注意点としては、傷口を舐めささない、抜糸が終わるまでトリミングや散歩はささないなど、大きな制限もありませんでした。
麻酔をするタイミングなので、先生が歯の状況など、このタイミングで色々と見てくれて問題なかったとのことで一安心。
飼い主にとって、恐らく初めての手術となる去勢手術。
不安も多いですが、やってよかったや、やらなかったほうがよかったなど、考えは様々です。ネットでも、やる・やらないなどの意見も多く出ているのを参考してもらい、ベストで後悔しない選択をしてもらえたらと思います。
飼い主のためでなく愛犬のために。